「プロが撮ったような写真」の定義は人それぞれだと思いますが、多くの人が「背景が大きくぼけた写真=プロが撮ったような写真」と認識しているように感じます。
家族写真や子ども写真を撮影しているカメラマンの写真は背景が大きくぼけてふわっとしているのに、なんで自分はあんな写真が撮れないんだろう、と思う方もいるでしょう。
実は、カメラよりもレンズが大事と言ってもいいほど、レンズによって撮れる写真が変わります。
「このとおりにやれば必ずキレイに写せる 子ども写真の撮り方」の本49ページの「レンズの種類」で、レンズには「単焦点レンズ」と「ズームレンズ」があると紹介していますが、単焦点レンズは開放F値(40ページ参照)が小さいものが多く、簡単に背景をぼかすことができます。
皆さんがカメラを買ったときにセットでついてくるレンズは、多くの場合ズームレンズでしかも開放F値はあまり小さくない(=あまり背景ボケしない)レンズです。
そのような開放F値が小さくないズームレンズでも背景をぼかす方法を56ページで紹介していますが、かなり被写体に近づかないと難しい=お子さまのドアップの写真で何とか少し背景がぼけるという程度です。
逆に言えば、単焦点レンズさえ手に入れればあまり知識がなくても、簡単にプロが撮ったような子ども写真が撮れるようになります。
単焦点レンズはズームができないレンズなので、購入するときは何ミリのレンズを買うかが重要です。
大きな背景ボケを期待するのであれば、標準かそれより少し望遠の単焦点がいいでしょう。
標準って何ミリのレンズ?という方は、48ページを確認してください。
フルサイズのカメラを使っているのであれば50mm前後、APS-Cなら35mm前後、マイクロフォーサーズなら25mm前後です。
1本単焦点レンズ(F値が2.8通しのズームレンズでも可)を手に入れると、簡単にふわっとした写真が撮れて写真が楽しくなりますよ。
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